2016年講話と夕食の会 (神奈川教会)

(2016/12/03 神奈川教会3階ホール)

 (株)ホットアルバム炭酸タブレットの社長を務める小星重治さんのご挨拶

 会社を経営していて非常に苦しいことがいろいろあった。もうだめかと思う頃、岡山市の岡東教会の高橋寛志先生から教えて頂いた「社長には神様になって頂く。自分は従業員」。その姿勢を貫くと、不思議にお金が足りなくても何とも思わない。

 月末には神様がいいようにして下さると思えるようになり、事実そのようになってきた。社員の人たちには、採用の時に「神様が社長なので、挨拶に行ってほしい」と話し、町田教会に一緒に参拝してもらっている。 


 副社長のNAさんの司会で、MAさん、ITさん、YSさん、NAさんの4人の方々の発表を聞いた。

1.MAさんのお話

 金光教を知ったのは昨年のこと。小星さんと仕事を通じて知り合い、まずその人柄に感心させられた。話していると、言葉の端々に金光教が出てくる。教えの中に「他の宗教を否定してはいけない」というのがあり、感心させられた。

 というのも、私は広告の印刷をしているので、「新聞チラシなどを使い勧誘している易断(易学集団)のような宗教から仕事を請け負うことがあり、それには、相談料5000円と出ている。

 ノウハウがあって、ちらしを何枚配ると集客率が〇%だから、来る人数はこれくらい、と予めわかっている。で、来た人の話をまずよく聞くところから始まる。聴いた後に、その人の弱みをみつけ、祈祷が必要、浄霊のために物品を買うことが必要などと、落とし込んでいく。

 金光教ではお金のことは一切言われなかった。おかげを受けたら人に丁寧に話すこととしか言われない。

 今は月末に報告業務のつもりで、高橋先生に報告している。それについて先生からメールを頂き、それに答えたりして、数回メールのやり取りをするという状態。

 私は今、家族にも友人にも「金光教にはまっている」と話すが、どうも信者の皆さんはあまり金光教のことを話さないのではないか。ネット社会なので、金光教を自分で上手に説明出来なくても、いろいろ検索できるようになっている。

 金光教の信者だともっと発言すべきだと思う。残念なのは、教会に若い人が少ないこと。布教のきっかけにネットを利用してほしい。若い人は自分でネットで調べるから。

 私自身は、人生の目標を、自分と関わりを持つ人のすべてに幸せになってほしいということに置いている。それを願ってはいるが、具体的にどうすればいいのかよくわからなかった。小星さんと知り合って、金光教を広めることだと具体的にわかった。私は金光教の信者でなくて、小星教の信者なのかもしれないが…。


2.ITさんのお話

 私の家には、神棚があった。そのせいか、会社にお祀りしてある天地書附もすんなり受け入れられた。もともと神社めぐりが好きで、伊勢神宮に参拝したり、パワースポットにも関心があった。一言で言うと神様というものが好きだと思う。


 日本人は信仰心がないと言われるが、そうでもないのではないか。意識しているか無意識かわからないが、初詣に行くし、七五三や結婚式は神社でやるし、お葬式はお寺でやる。海の神様、山の神様もあるし、いわゆる八百万の神がいる国で、日本人は意識しなくても信仰心があるのではないかと思っている。ただ、多額のお布施を要求したり、変な壺等の購入を強制するような、自分が一番正しいとされるいわゆる一神教の宗教は怖いと思っている。

 だから入社した時、天地書附を見て、「大丈夫かあ?」と思った。金乃神という字を見て、お金の神様か「エゲツないなあ」って思って、社長に尋ねてみた。「お金の神様でないよ。天地の神様だよ」「人は自分の力で生きているのではない、いろいろなものを神様から与えてもらって生きているんだよ」と聞いて、神道と同じだ、金光教は世間ではそんなに知られていないが、これなら受け入れられると思った。

 金光教では、神様と人間は親子の関係だと言われ、神道では神様との距離が遠いので、より身近に感じられると思う。高橋先生にメールで「いつも神様と一緒に行動させて頂いているという気持ちでいなさい」と教えられた。一人暮しをしているが、今までは天照大神と氏神様を祀っていたが、今はその上に天地書附を置いている。

 金光教のいいところは、他の宗教を否定しないこと。ご本部にお参りして朝のお出ましを頂き、その後金光様のお取次も頂いたが、とても神秘的で感動した。「周りの人を幸せにするのが、あなたの生きる道ですよ」と言われたことを、しっかり受け止めている。


3.YSさんのお話

私は小星さんと金光教に救われたと思っている。

 33歳で起業した。永久磁石の製造販売。原料は鉄さび。いわば産業廃棄物。捨てるものが原料なので、お金がかからないから作れば作るほど儲かり、売れに売れた。一晩に何百万も使うような馬鹿な真似もした。ところが、お得意様を連れて、社員が辞めていくようなことが出来てきて、2年間引きこもってしまうような状態だった。茶道をするので、毎日茶道ばかりしていた。

 その頃、小星さんと知り合った。やさしく接してくれたが、ホットタブを売らしてほしいとお願いしたら、まず町田教会に来いと言われた。小星さんはこういうところで修行して、人格を磨いているのかと思った。が、遠いので、芝教会を紹介して頂き、3月から日参している。

 最初は何もわからなかったが、この頃ようやく小星さんの言う、「神様がさせてくれる」とか「神様が社長」の意味が少しわかるようになってきた。気がついたら、元社員が連れて出たお客が戻ってきたり、特に宣伝もしていないのに、ホットタブがよく売れたり。これがおかげかなと思っている。自分の力で仕事がうまくいった、お金が儲かったと、勘違いしていたので、また勘違いしないように、日参している。私にとっては小星さん=金光教なのだと思っている。

 信者さんたちにお願いしたいことは、教会に行くと、見慣れない変な人が居る、という目で見られる。入りづらい。もう少しオープンであってほしい。「氏子あっての神、神あっての氏子」という教えが好きですばらしいと思っている。

 葬式とか法事とか、お金がかかるが、金光教はこちら側の気持ちで差し上げる、要求されない。とてもいいなあと思っている。私もいつか、小星さんのように、人を助ける人になりたい。お導きをする人になりたい。それが当面の目標である。


4.NAさんのお話

 小星さんにはすばらしいパワーがあり、何しろエネルギッシュ。その人柄に魅了される。

 高校を卒業するころ、ボーイフレンドに別れを切り出した。相手が、別れの条件として、ある宗教に入ることを勧めてきた。「あなたはお父さん居ないよね。あなたは男と縁がないんだよ。結婚もできないし、このままでは不幸になるよ。僕の信仰している宗教に入れば改善されるよ」と言われて、驚いたが、「上等じゃないか」と思って、もちろん入らなかった。以来、私は宗教は嫌いと思っていた。人の弱みにつけこんでって思っていた。

 小星社長は、若い頃からいろいろ災難に遭っている人なのに、災難を良いことに塗り替えていってる。「そのパワーはどこから?」と尋ねたら、「僕には神様がいるから」と。社長の生き方を見ていて、宗教に対する考え方が変っていった。


 ささやかなことだけれども、おかげというものを実感している。例えば便秘とか。そういう小さなことでも、子供たちに話して聞かせるようにしている。子供たちも神棚に向かってお願いし、実際におかげに触れている。子供の友人は学校へ行きたくないと渋っていた。息子が心配してお祈りをした。そのすぐあと、その子のお母さんから「息子が明日から学校に行くと言ってます」とメールがあった。子供本人がおかげというものを実感させて頂いた。

 若い友人と話していて、人生に悩んでいる。例えばAとB、二つの道があって、どちらを選ぶか、悩んで、踏み出せないでいる。なぜ踏み出せないか、それは失敗が怖いから。金光教を知っていれば、失敗しないですむ。損したと思わないですむのだ。お金が無くても、ご相談したら、暖かく立派なご葬儀を出して下さる。そういう宗教は他にないと思っている。


5.最後に小星さんから一言

 今、宗教の話をすると嫌がられる。が、避けないで話をしよう。頑張るしかないのだ。

 金光教は今元気がない。今、頑張らねば。相手のことを祈ろう。はらわたが煮えくり返るような思いの時も、相手を祈ろう。そこから道が開ける。

 10年後100人の社員を連れて、ご本部参拝するのが、目標、目標を持たねばだめ。それぞれ目標を持って、このお道を広めよう。新しい人が入ってきやすいような教会になろう。新しい人を受け入れられる教会を目指そう。


6.付記

 ごく最近(ここ1,2年の間)、新しく金光教の信者になられた方々、5人のお話を伺い、正直、目からウロコという気持ちになりました。

 生まれる前から教会に出入りし、物心ついた時には、すでにいっぱし?の金光教信者のつもりでいましたから、新しく金光教に入って来られる方の気持ちを理解してあげていなかったと思いました。


 それと、宗教と言えないような宗教、問題行動を起こす宗教が日本にも世界中にもいろいろあって、そういうものを見聞きする度に、うっかり宗教や信仰の話は出来ないなあという心境にもなっていました。

 実際「宗教って怖いですよね」と言われたことがあり、よほど、信頼関係が出来ていないと、「私は金光教です」と言うのでさえ難しい、という気持ちがあったのです。

 小星さんのそういう雑念を一切排除した生き方、人にどう思われようとただ自分は困っている人を助けたいのだという考え方、前から知ってはいましたが、改めて驚き感動しました。万分の一でも真似したいものだと心から思っています。参加できなかった方にも、ぜひ知って頂きたくて、まとめました。ご参考にして頂ければ幸いです。 (大塚東子)

2016年12月03日