「世界の平和と人類の助かりに向けて」

  神奈川山梨教会連合会
     会長 山 田信二

 今年は山梨県において金光教の布教が始められて130年になります。

 山梨県で最初に布教されたのは、甲府教会を開かれた喜多儀平先生でした。この先生は、多くの先生方の中でも異色の経歴を持ち、異色の志を立てられた方でした。喜多先生は、香川県から上京して勉学を進め、横浜で英国人弁護士の書生となって英語、法律を学ばれました。その後、その弁護士がニュージーランドにわたる時に求められて付き従って、助手として数年間働かれたそうです。そして帰国してから横浜教会で入信され、教師となられました。

 その際海外布教を志されたのですが、本部から時期尚早として止められ、甲府に布教されたということです。残念ながら実現しなかった、この喜多先生の志を思いますと、130年前から、この神奈川山梨連合会の源流に、世界への眼差しがあったということに目が覚めるような思いがいたします。

今、私たちの生活は、いろいろな面で世界とつながっています。金光教が「世界の平和と人類の助かり」を目指すということは、けっして非現実的なことではありません。今年も、この連合会から世界に向けて信心を輝かせて行きたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。