2019年地域交流の報告

(2019/05/27)
  
 5月27日(月)、信徒部主催の地域交流会を行いました。今年は信徒部委員のHさんがお住まいになっている千葉市のサービス付き高齢者用住宅(サ高住)を見学しました。


 12時20分に総武線稲毛駅の改札口に集合、駅前の蕎麦屋さんで昼食後、バスで現地へ。その施設は3階建ての広く立派なビルで、まずその外観に圧倒されてしまいましたが、中に入ってもっとびっくり、ともかく広いのです。体育館三つ分くらいの広さのところに、ゆったりとソファや椅子が置かれています。

 

 空間には、本棚が配置されていて、ものすごい量の本、雑誌。左側には、絵画室、ソーイング室、陶芸室、囲碁室、将棋室などが並び、右側には大きなダンス室体操器具を備えたジム室が並び、奥にはもっとも大きな体操室がありました。

 

 エレベーターで3階に上がると、卓球、バトミントンが出来る場所やビリヤードの台があり、カラオケルームが何個か、大きな音楽室に小さな音楽室が数個、そしてマージャン室もありました。外にはテニスコートがあり、少し離れた場所にはゴルフ場も完備しています。およそ趣味という趣味、体操という体操のすべてが楽しめるようになっています。

 実際、朝のラジオ体操に始まって、体操関係(ヨガ、テニス、ストレッチ、健美操、太極拳、卓球など)ダンス関係(社交ダンス、フラメンコ、フラダンス、ジャズダンスなど)、音楽関係(合唱、ピアノ、ヴァイオリン、ウクレレ、和太鼓など)絵画関係(水彩画、油絵、写真、陶芸、粘土など)、その他(写経、囲碁、将棋、茶道など)、実にさまざまなクラブが運営されていて、それぞれにインストラクターや先生が指導して下さるようです。人気がないのは淘汰されていき、新しく立ち上がるものもあるのだそうです。

 2階は食事処で、和食、洋食、ちょっとした中華とさまざまな食事が用意されていて、それぞれ好きなものを注文して、出来たものを取りに行き、真ん中の椅子席の好きなところに座って食べるようになっています。


 またバーやスナックのような場所もありました。一言で言うと、会員制の娯楽設備と食堂を一堂に集めた場所なのですが、せせこましくなく、すべてが広くゆったりしているのが、好もしいと思いました。

 この施設のクラブハウスの周りには、マンションが現時点で7棟配置されていて、居住者はそれぞれの住まいから、ここに出かけてきて、一日を過ごすもよし、朝食をすませて出かけるもよし、という形です。クラブハウスには専門の係員も居て、健康相談や介護が必要になった方たちの相談にも乗ってくれるのだとか。まさに至れり尽くせりの「高齢者天国」という感じの場所。

 

 宣伝文句に「元気な人が元気であり続けるための仕組みを追求しました」とあるのですが、まさにその通り。特に、女性は食事作りから解放されて、趣味や体力作り、健康維持など楽しみに没頭できるだろうなと思います。

 これだけのことをして頂いて、費用が気になりますが、朝夕の食事と、すべての教室を利用すること、設備を使うことで、お一人様月額5万円弱というところです。利用してもしなくても同じというのが、良いシステムだと思いました。住まいのマンションは買い取りで、従って資産ということになります。

 一通りクラブハウスを見せて頂いただけで7000歩くらい歩いたと思います。何しろ広いので、相当疲れました。最後に施設側のサービスでそれぞれ希望した夕食を頂き、タクシーで駅まで送って頂いて、帰途につきました。夕食も大変おいしかったです。

 

 老後の参考のために、一度見てみたいという委員の希望で、今回企画したのですが、参加者は6名と少々寂しかったです。かなり遠いので、敬遠された方もいらしたと思いますが。

 さて、私自身ですが、ここに入りたいかと訊かれたら、仮にお金があるとしても、今のところ遠慮しておきたいと思います。食事を作ることは、認知症の治療として成果を上げていると言います。認知症の患者数人でグループになり、献立を考え、買い物に行き、分担して調理に当る、それを週に1,2回続けると、半年か1年で軽症の人は全快、重症の人も軽くなると言われています。娘と交代しながら食事作りを続けたいというのが一つです。

 

 こういう場所で気の合ったお友達を見つけて仲良くし、楽しく暮すのもとてもいいと思いますが、私は今のところ家族と仲良くしていたい、子供たちや孫のそばで暮したいと思います。たまに友人たちと旅行したり、外食したり、それで十分と思えるのです。

 

 それにしても、高齢者天国というのは、こういう場所を言うのだろう、Hさんご夫妻を始めここに暮す方々は、何て幸せな高齢者たちだろうとつくづく感じた数時間でした。

2019年05月27日