2022年第1回教師会 (オンライン会議)

 

 2月14日㈪午後1時30分より午後4時まで、リモートによる第一回教師会が開催された。7教会(平塚・登戸・横浜西・丸子・相模原・甲府・大明)の8名出席。

 

 開会行事、会長挨拶に引き続いて、各部・各プロジェクト、首都圏フォーラムからの報告及び、進捗状況について説明があった。

 その中で教師部の交流教話実施は、現在のコロナ感染状況をみると、3月からの実施は難しく延期するとの報告があった。更に、青壮年教師会の開催に向けて、2月22日に会合を予定している。その他、各部・各プロジェクト、130年記念事業について進捗状況の報告。

 小休憩の後、今年度のテーマ「ご神願成就」について、奥川美智雄師(平塚教会長)が下記の通り発表。続いて、発題を受けて質疑及び懇談し、各自が教会の御用において、ご神願を意識し自覚して御用に当たる重要性を共有できたと思う。(記、教師部・安達幸則)



発表「御神願成就について」 平塚教会長 奥川美智雄師

 

1. ご神願の「神」さまについて


「立教神伝」
金子大明神、この幣切り境に肥灰(農業)さし、とめるから、その分に承知してくれ。外家業はいたし、農業へ出、人が願い出、呼びに来、もどり。願いがすみ、また農へ出、またも呼びに来。農業する間もなし、来た人も待ち、両方のさしつかえに相成り。なんと家業をやめてくれんか。其方四十二歳の年には、病気で医師も手を放し、心配いたし、神仏願い、おかげで全快いたし。その時死んだと思うて欲を放して、天地金乃神を助けてくれ。家内も後家になったと思うてくれ。後家よりまし、もの言われ相談もなり。子供連れてぼとぼと農業しおってくれ。此方のように実意丁寧神信心いたしおる氏子が、世間になんぼうも難儀な氏子あり、取次ぎ助けてやってくれ、神も助かり、氏子も立ち行き。氏子あっての神、神あっての氏子、末々繁盛いたし、親にかかり子にかかり、あいよかけよで立ち行き、とお知らせ。一つ、仰せどおりに家業をやめて、お広前相勤め仕り。安政六己未十月。


「金光教教規」
第一条(名称)本教は、「金光教」という。
第二条(目的)本教は、生神金光大神取次によって、天地金乃神の願いである神と人とあいよかけよで立ち行くあり方を世界に顕現することを目的とする。
第三条(信奉する神)本教は、「天地金乃神 生神金光大神」を信奉する。

この「立教神伝」と「金光教教規」について説明しながら、私達もしっかりと立教神伝の御心を頂く事がいると思う。


2. ご神願の「願」について

教祖様が受けられた「立教神伝」の中にあるように、神様の願いは、「世間になんぼうも難儀な氏子あり、取次ぎ助けてやってくれ」であり、神も助かり氏子も立ち行く事が願われている。


これがご神願で、立教神伝だけではなく、いろいろな所(教典や拝詞)で御神願は出て来ると思います。そこで、よく目にする処からいくつか例を挙げます。


〇金光大神賛仰詞
まず、「金光大神賛仰詞」では「参来る人に信心しておかげを受け 神になれと説き諭し 人一人助ければ一人の神と教え導き 神願成就に身を尽くさせたまいぬ」とあるように、人を助けて神になる信心を教えてもらい、神願成就に身を尽くされた教祖様を頂く事がいる。

〇神奈川山梨布教祈願詞
「神奈川山梨布教祈願詞」では、「難儀増し行く今の時代(よ)に 神人あいよかけよの生活を 願い新たに求め行き 神願成就の担い手と 一つ心に力を協(かな)え」とあるように、神人あいよかけよで立ち行く事が、ここでも示されている。

〇金光大神御理解集より「福嶋儀兵衛の伝え」(教典・675ページ)
「氏子がおかげを受けてくれなければ、神様も此方(教祖様)もうれしくはない。氏子がおかげを受けずに難渋しているようでは、神の役目が立たない。氏子が立ち行かなければ、神も金光大神も立ち行かない」とある。ここでも氏子が立ち行かなければ、神も金光大神も立ち行かない。とご理解されている。

〇金光教宣言
大いなる天地に生かされる人間として
すべてのいのちを認め、尊び
神と人、人と人、人と万物が
あいよかけよで共に生きる世界を実現する

ここで言われている「あいよかけよで共に生きる世界を実現する」ということが、御神願成就になっていくと思う。


3. まとめ
① 神も助かり氏子も立ち行く。(立教神伝)
② 人を助けて神になる信心を教える。(白神新一郎の伝え)→生神の道
③ 神と人とがあいよかけよで立ち行く世界を進める。(神奈川山梨布教祈願詞)
④ 氏子が立ち行かなければ、神も立ち行かない。(福嶋儀兵衛の伝え)
⑤ 神と人、人と人、人と万物が、あいよかけよで共に生きる世界を実現する。(金光教宣言)
⑥ 総氏子身上安全世界真の平和のご神願成就せしめたまえと願い奉る。(神前拝詞)

【発表者所感】
立教神伝を中心に、「御神願成就」を自分なりにまとめて発題させて頂いた。発題後は、参加者の御神願成就について話し合い、教祖様の信心をしっかりと頂いて、世界の平和を願いながら、このお道の信心を伝えて行く御用に励み、「あいよかけよ」で立ち行くおかげを蒙って参りたいと思いました。 

2022年02月14日